酒蔵日誌

奈良漬の仕込み

皆さんこんにちは。

今回の蔵しごとは「奈良漬」の仕込みについて

ご紹介したいと思います。

 

奈良漬の仕込み

 

7月になり地元周辺で瓜が取れるようになると

毎年「奈良漬」の仕込みの季節です。

その年の瓜の収穫量にもよりますが

毎年1トン程の瓜を使用します。

 

奈良漬の仕込み

 

1回の仕込みで250Kgずつ仕込みます。

冬の間に仕込んだ清酒の粕をタンクに入れ

踏み込んだものを夏場に使います。

まず瓜を半分に切り専用の道具を使って

なかの種を取り除きます。

次に四角い容器を使って塩漬けを行い

瓜の水分を抜きます。

種を取り除いた部分に

塩を塗りこみ積み重ねていきます。

 

奈良漬の仕込み

 

全て積み上げたあと上から重石を乗せます。

ここまでで1日目の作業は終了です。

 

奈良漬の仕込み

 

4~5日後に取り出し一度乾燥させたあと

粕に漬け込み塩抜きを行います。

再び四角い容器のなかに

粕、瓜、粕、瓜、粕・・・

という風に重ねていきます。

 

奈良漬の仕込み

 

この状態でさらに4~5日おきます。

塩の抜け具合を見ながら

丁度いい塩梅で取り出します。

 

奈良漬の仕込み

 

次に本漬け作業です。

瓜についた粕を布で拭き取り

3kgと5kgの容器に粕と一緒に入れます。

これで製品の状態になります。

出荷後1~2週間で丁度食べごろになります。

 

奈良漬の仕込み

 

毎年夏になり奈良漬けの仕込みの季節になると

子供のころ母の実家でよく食べさせてもらっていた

奈良漬を思い出します。

当時は子供ながらに大好きな食べ物でした。

こういった季節の食べ物がたくさんあるのも

日本の良いところのひとつですよね。

 

 

LINEで送る

PAGE TOP